YGエンターテインメントのBIGBANGのG-DRAGONと2NE1のCLが、韓国のメジャー音楽シーンではほとんど例のないスワッグ(ヒップ ホップ用語で、自信を若干の虚勢と余裕を加えて誇示すること)をアピールしている。
G-DRAGONが“変人”なら、CLは“強さ”だ。
G-DRAGONが昨年「One Of A Kind」と「クレヨン(CRAYON)」で若くして成功したミュージシャンの自信を害さない程度にアピールしたことに続き、CLは新曲「悪い子(THE BADDEST FEMALE)」で強い女の威厳を放っている。
二人とも、まだ韓国では馴染みのない遅いテ ンポのヒップホップにラグジュアリーな ファッション、大胆な挑戦を試み、自分のブランドを明確にした。
大衆性のないジャンルにもかかわらず「One Of A Kind」のミュー ジックビデオ再生回数は1千万回を超え「悪い子」は音楽配信ランキングを総なめにするなど、幅広い音楽ファンとのコミュニケーションにも成功している。
CLは「悪い子」で自分を“姉貴”とし、「そう、私は強い。とても荒々しい」と警告する。
セクシーでもなくハツラツでもない点で、これまでの女性ソロ歌手とは確実に違う路線を走っている。
BPM70の遅いヒップホップに、決して易しくないラップを囁く点では、クールな魅力も溢れている。
歌詞も「あなたじゃ私に耐えられない/嫉妬なんて爪の垢ほども感じない/占い師でも私の心は当てられない/私は女王蜂、私は主人公」など並外れた女性を描写している。
ミュージックビデオの中のCLは、口ひげを描 き、糸切り歯に鋭い金歯をつけるなど、ビジュアル表現にも自由な姿が見られる。
CLがこのように“強さ”に焦点を当てたなら、G-DRAGONは昨年“違い”を強調している。
彼は、「One Of A Kind」で身に付けるだけで流行になってしまう自分のスター性と自信を率 直に打ち明け、話題になった。
タイトルから自分でユニークな人であることをアピールしている彼は、トレンドセッターでありアイドルスターとして生きている自分の姿を、若干の虚勢と誇張を加えコミカルに描写してい る。
歌詞は「オレ様は多才な熊、クマよりかはキツネ/オレ様はイヤミなヤツ、高価な体/なあ、兄さん、姉さん、モテモテですまないね/何かやらかしゃ一大事/流行を作るから/すべて変えちまうから/これはジョークじゃないから」など、謙遜の欠片もない。
このような“自惚れ”発言は「可愛がってください」と愛嬌を振る舞う後半でユーモアに昇華させた。
このようなコミカルさは、 「CRAYON」で“変人”に変身した。
彼はこのミュージックビデオで女装をし、狂ったように踊るなど、格好いいアイドルから変人のミュージシャンへとイメージチェンジに乗り出した。
二人の変わったソロ変身は、YGが大手芸能事務所に生まれ変わりながらも個性豊かなヒップホップレベルのアイデンティティを守りぬく上で大きな役割を果たしている状態だ。
CLは海外ランキングでも良い反応を得ており、本格的なソロ活動を目前に控えている。
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